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4TH-MARKETをめぐる旅 2019 【4】END

旅の締めくくりは、三鈴陶器さんへ。

窯元見学編、後編です。





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その名の通り、

3つの鈴がモチーフになったロゴがかわいい。


まずはじっくりとお話を伺いました。




三鈴陶器さんでは、
土鍋をメインとした耐熱陶器の製造が95%。

何よりも特徴的なのが、土の色。

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茶色、ベージュ、黒、白と、
4色の土があることがお分かりいただけると思います。
これは世界的にも珍しいことなのだそう。

また難しいデザインや要望に応えるために、
新しいことにもどんどん、
チャレンジしていらっしゃいます。

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例えばこのカセロラシリーズ。
他にはないデザインが人気の商品ですが、
この掛け分け、
全体に白い釉薬を施した後、
黄色い釉にまずフチと持ち手だけを浸し、
最後に内側にはスプレーでかけます。

言葉にすると簡単ですが、
時間も手間もとてもかかる工程。
普通はまずやらないよ、
と笑っておっしゃっていました。

手間をかけ、挑戦をしていかなければ、
新しいデザインは生まれない。

職人の魂を垣間見ました。






動力成形


竹政製陶さんでも出てきた、
動力成形。

ただ少し違うのは、
竹政製陶さんは、

お皿のような凸の形を作る外ゴテ。
三鈴陶器さんは、

丼のような凹の形を作る内ゴテです。

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型に土を入れ、

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機械へ。

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コテが下がって成形されます。

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前から見るとこんな感じ。

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土鍋の型、たくさん。



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乾かして、
やはり手作業で取っ手を付けていきます。

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ひとつひとつ印をつけ、
濡らして接着。

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次の工程へ移動中、
妙な既視感。

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この左側の扉、なんと元体育館!
そして屋根の通路も、元渡り廊下!

小学校だった建物を、
50年前に移築してきたのだそうです。

こういうの無理。
好きすぎる。
テンション爆上げでシャッターを切る。
(デジカメの容量不足で慌てふためくことになるとは、
 この時露ほども知らず…)



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乾いたら形を整えて、素焼き。



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奥にあるのが素焼きの窯。
そして、

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大量の土鍋、土鍋、土鍋!
あまりの量に圧倒されます。






施釉



耐熱陶器の土は粗め。
そのため釉薬にドボンとつけると、
ピンホールという穴ができてしまいます。

ホットケーキを焼いた時の気泡を思い出していただくと、
わかりやすいかもしれません。

それを防ぐため、

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スプレーでシューッと吹き付けます。

釉薬をどれくらいかけるのかはすべて感覚。
長年の経験から培った技術です。






トンネル窯


トンネル状の長い窯。
陶器を台車に乗せ、
トンネルの中をゆっくりと移動させます。

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こちらがトンネルの入口。
奥に火が入っているのが見えます。

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窯は全長約25m。
入口から出口まで、
約24時間かけてゆっくりと移動していきます。

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とっても長い。

温度は真ん中がいちばん高く1175℃!
前後は200〜300℃。
余熱 → 本焼成 → 冷却 と行っていきます。

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こちらが出口。
やはり赤く光っているのが見えますね。

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焼き上がった陶器たちを、
更に冷ましていきます。
横を通るだけであったかい!
夏の作業はどれだけ大変でしょうか…



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最後に検品をして出荷。

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アレゴリー行きの荷物を発見!









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ドドン!
と積み上がったこちらは、
土鍋の型。

型は100回ほど使用すると、
水分の吸収が悪くなるので交換となります。

土鍋の最大サイズが10号。
直径にして約30cm。
その大きさを作る型となると、
大きさはもちろん、
重量も相当なもの。

現在は職人さんの高齢化により、
大きいものが作れなくなっていっているそうです。

高齢化の波は陶器にも。


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これにて、
4TH-MARKETをめぐる旅は終了。

 

知識としては知っていたけれど、
実際に目で見てようやく腑に落ちたこと。

 

特に気にもしていなかったけれど、
実はとても重要なポイントだったこと。

 

たくさんのことを知ることができました。


そして個人的には、
職人さんたちの手仕事、
その姿、風景、
歴史ある建物にも大興奮。

 

故に手ブレのひどい写真ばかりでしたこと、
どうかお許しください…(笑)




ここまで読み進めてくださった皆様、
過去の旅の様子もぜひご覧になってみてくださいませ。

窯元見学の旅 前編
窯元見学の旅 中編
窯元見学の旅 後編

お付き合いいただきありがとうございました!








おまけ



残念ながら出荷に至らなかった陶器たちの山!


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4TH-MARKETを探せ!
状態でテンション上がる一同。


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陽が差し込む作業場。


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昔ながらの木造の梁。
乾燥中の土鍋たち。


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使い込まれた道具たちもさることながら、
壁の落書きもとても気になる。


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4TH-MARKETをめぐる旅 2019 【3】
4TH-MARKETをめぐる旅、
ここからは窯元見学編をお送り致します。

まずは前編、竹政製陶さんへ。

萬古焼の産地の中でも、
特に古い歴史を持つという老舗。
土鍋や土瓶に代表する、
耐熱陶器に力を入れていらっしゃり、
原料の調合からすべて自社で行っているそうです。



当日は晴天。
広く大きな屋根と、青い空にそびえる煙突。

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屋外に置かれた大きなタンク。

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陶器を焼くための燃料が入っています。
1日1本は消費するのだそう。


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興味津々で中へと進む一行。
はじまりはじまり。






圧力鋳込み


石膏の型に土を流し込み、
成形する技術です。

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上下が合わさった型の穴から、

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圧力をかけて土を流し込み乾かして、

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隙間にプシュッとエアーを入れ、

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浮かせてパカッと外します。

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一見すると油粘土みたいだけれど、
触っても形が崩れたりしません。

高い圧力をかけるため焼き上がりの変形が少なく、
均等な仕上がりになります。






ガバ鋳込み


急須や花瓶等、
中が空洞の焼き物に使う成形方法です。

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こちらは土瓶。
本体と、フタや口等の部品、
別々の型で作ります。

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こちらが本体部分。
上から泥を流し込み、
15分ごとに角度を変えて乾かします。
周囲から土が固まるので、
最後に内側の余分な土をガバッと捨てます。
だから「ガバ」鋳込み。(笑)

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こちらが部品たち。
完全に乾かした後は、

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なんと手作業で穴を空けます。

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正確無比なベテランの仕事。
「よく失敗するのよ!修正するのも上手になったわよ!」
と笑っていらっしゃいました。
カッコイイ。



内側の穴も、こんなに均等に。

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すべてのパーツをくっつけて、
ひとまずの完成。






動力成形


土を石膏型に乗せ回転させ、

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逆回転させたコテを上から押し付け、

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引き延ばして形を作ります。

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余分な土が横からピーーッと飛び出ています。

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できあがり。

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ちなみに土は、
自動で定量にカットしてくれる、
専用の機械がありました。
スッパリ気持ちの良い切り口。






成形の工程はこれでひと通り。



広ーい作業場を進んで行くと…

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着飾る前のシュケルシリーズを発見しました!

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そこここに見慣れた形を目にしつつ…







ここではバリ取りの作業。

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こちらもひとつひとつ、手作業です。

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焼成前の段階なら濡らせば土に戻るので、
水をつけたスポンジでこすり、
表面をきれいにしていきます。






素焼き


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素焼き用の窯。
意外と小さい印象。
素焼きの段階では、
陶器同士が釉薬でくっついたりしないので、
中はギッチリ詰まっているそう。

焼成中だったので中は見れなかったけれど、

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小窓からギッチリ具合がうかがえました。


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素焼きが終わると裏印が入ります。
お馴染みの!



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釉薬をかけ、
本焼きに入ります。






本焼き


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本焼きの窯です。
3つあって、
酸化焼成用、還元焼成用に分かれています。

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中は真っ白なレンガ。
焼成中はこのレンガが真っ赤になるそう。
迫力がある…

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焼かれ待ちの陶器たち。
この台ごと窯の中に入るそうです。

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窯の裏側にこんなものが。
昔はこの番号順にレンガを引き抜いて、
窯の中の酸素量の調整をしていたそうです。
この手書き感、味。

 

 

昔と言えば、

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釉薬はこんな瓶に入れて、
保存していたそうです。
これもまた、味。

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四日市で唯一現存するという、
レンガ造りの煙突。
こちらも現在は使用されていないそうですが、
歴史を感じます。

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水に沈むのは、オジヤ鍋……?
瓶、煙突、陶器の奇跡のコラボ。



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最後に検品をして、
出荷の準備に入ります。



出荷待ちの陶器たち。

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こうして陶器は作られて、
私たちの手元にやってきます。



様々なものに触れ興奮冷めやらない中、
一行は三鈴陶器さんへ。
窯元見学編、後半へ続く。







おまけ


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穴あけの作業場。
上段真ん中の白いお方はグラテ?

 


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風情ある扇風機たち。


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使い込まれた道具って心惹かれる。


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素敵なタイルの手洗い場。


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土に混ぜる鉱石の袋。
このペタライトを混ぜることで、
熱に強く丈夫な耐熱陶器が作られます。


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本焼きの窯の扉。


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4TH-MARKETをめぐる旅 2019 【2】
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釉薬と新商品

 
釉薬。釉(うわぐすり)とも言います。陶磁器の表面を覆っているガラス質の部分。素地に水分や汚れが染み込むのを防いだり、割れにくく丈夫にしたり、色や質感を出して、器の印象を大きく左右する重要な行程。その裏話。引き続き春日さんにお伺いしました。インタビュー後編。






ソルベシリーズ

 
こういう感じでサンプルを作ってますっていうのを持って来たんです。

 
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――おおー!


これが、完成形の状態がこの辺のアイテムなんですけれども。

 
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例えばこれ(写真右ソルベ)は透明感があって、半分マットで、貫入が入っているという釉薬で、それがテストピースの状態がこういう感じのカラー。透明でマットって本来は矛盾しておりまして。質感のイメージとしてトレーシングペーパーとか、透明感がありつつマットな感じ。更には貫入も入っていますので、3つの条件を満たさなきゃいけなくて結構難しい商品ではあったんですけれど、釉薬の調整とメーカーさんの努力で。


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(右下マグとオーバルのプレートがソルベシリーズ)


これが透明でも、マットでも、普通なんです。こういう質感に仕上がったというまでの過程、釉薬メーカーさんの写真もあそこにあるんですが。


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陶器ってやっぱり釉薬がいちばん魅かれる部分のひとつかなと


 
――そうですね。


布で言う所のテキスタイルと同じ。陶器のメーカーで布のテキスタイルみたいなイメージでもってやっている所ってないと思うんです。僕ははっきりと、釉薬はテキスタイルと同じだと思ってまして、それぐらい重要性の高いものだと思ってまして。それも4TH-MARKETのひとつの特徴とかメリットのひとつにできればなと。


――なるほど…


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美濃の釉薬メーカーさんがいらっしゃいまして。その方がすごく熱心に、こっちがコンセプトを出したものに対して答えを返してくれるというやりとりができてるので。衣服だとテキスタイルはメーカーが成り立つほどのものですけれども、釉薬メーカーさんは技術や知識なんかもあるんですが、こんな風に投げかけてくる人なんていないわけで。一から作るというのは、手間もコストもかかるので、釉薬メーカーさんには本来は嫌なことなんですけど。その方は勉強熱心で好奇心も旺盛で、積極的に協力してくださるので、4TH-MARKETもこういう特徴を出していけるというか、貢献していただいてるという。


――長くずっと一緒にやってらっしゃるんですか?


そうですね。最初にその話を投げかけてから多分…6年…くらいかな。最初の辺はやっぱりね、スタート地点はまだ4TH-MARKETどういう方向に行くのかなというのがわかんなくて、いろいろ試行錯誤して。で、地元の釉薬メーカーさんを当たりながら、少しずつそういうことに応えてくれる人と出会っていったっていう。普通は「嫌だ」って言う。「できない」って言う。「やります」っていう人は貴重で、大切な存在です。






ガナッシュシリーズ


ガナッシュも、決定はこれで、チョコレートやコーヒーのビターな感じのイメージ?が、最終的な完成系なんですが、バリエーションとしてはこういう感じもありまして。


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――チョコレートみたいな質感ということですか?風合い?


そうですね。最初にイメージしたのは、バレンタインデーとかで、チョコレートやチョコレートケーキに合うような食器ができないかなというのがあって。これはですね、チョコレートやお菓子の実物や写真なんかを釉薬屋さんに持って行くんですよ。で、近しい釉薬をある程度選んだもらった中で相談して、これはこういう風な釉薬の傾向に振ったらこんな様子になるんじゃないか、色味はこれはできます、これはできませんていうような話し合いをしながら、パターンを何段階かしてもらいつつ、最終的にこれっていうのを選んでいくという。なのでこの辺なんかの(サンプル左端)ミルクテイストな感じでも良かったと思います。






ディスカシリーズ

(ディスカシリーズはそれぞれ、洋梨、巨峰、茘枝(ライチ)という名前が付いています)


これは元のベースの釉薬がちょっと果物感があったので、洋梨の実物を持って行って、こっち側に振れないかって相談をしながら。


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――それで名前が「洋梨」なんですね。


洋梨があるなら果物シリーズでバリエーション広げられないかなと思いまして、この辺は巨峰みたいなイメージに持って行ったりとか。これに関してはベースがあって、より実際の巨峰や洋梨や何かっていう……リンゴとか、桃とか、他にもあったんですけど、食器として馴染みそうで、完成度が高かったものを選んだっていう。ただ、メーカーさんによって、このテストピースをやってる窯と、量産するメーカーさんの、生産体制の中の窯では、結構環境が違うものですから、テストでは良かったけど、大量に作り始めるとうまくいかないっていう。同じ半磁器の釉薬で、同じ酸化の釉薬(※)でも、全然違って出てきますから。


※陶磁器の焼き方には、有酸素の状態で焼く酸化焼成と、無酸素の状態で焼く還元焼成があります。


――なんでなんですか?


やっぱり温度もありますし、冷却するスピードとか。ほんとに数度の違い、数時間の違いで、釉薬って変化しちゃうものですから、表情が変わっちゃうんですね。それを擦り合わせるのが非常に大変。これ(テストピース)は、この時点ではまだ、釉薬メーカーさんのテストピース用の窯なんですよ。で、それはまだ理想の完成形で、メーカーさんが生産に入った時に、違いをテストピースに擦り合わせる作業をしなくちゃいけない。


――回数で言うとどれくらいかかるものなんですか?


物によって、すんなりいくやつもあれば、ソルベシリーズなんかは、条件が非常に難しいわけなんですよ。透明感が強すぎても、マット感が強すぎてもだめというのを、やり続けるのに多分一年以上はかかってたんじゃないかな。


――はあ……(一同感嘆のため息)






ポルカドットシリーズ


――最近でいちばん難しかったのは?


全部難しいんですけど……


――(笑)


今回新商品で出したもの、水玉斑点釉薬なんですけど。落し所をどうしようかと。これが最初の釉薬メーカーさんでやってるところで。


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(下段左と真ん中)


水玉ドット柄って、彫りとか、印刷的なイングレー転写みたいなのとか、いろんな方法ありますが、4TH-MARKETであれば、質感の自然な変化によって生じるそういうのができないかっていうのがそもそもコンセプトで。こんな釉薬やってる所まずないと思うんですけど。このポッチが鉄製の成分なんですけど、これは本来は、生成する段階ではじくものをわざわざ入れてるんですね。これが一個でも入ってると不良になりますから、普通ははじくんです。


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(左手前がポルカドットシリーズ)


――不純物みたいな。


そう。で、わざわざはじいた分を集めて、入れて、やったら水玉になったんで、おもしろいんじゃないかと。布なんかでも、絞りでもそうですけど、自然に過程の中で生じる柄の模様ってあるじゃないですか。そういうものが、釉薬で表現できないかなと思って、これはやったものなんですけれども。これはかなりアイディアとしても斬新だと思うんです。自分で言うのもなんですけど。(笑) やってる奴いないだろうと。(笑)


――(笑)


布とかでも、自然に生まれる柄ってやっぱり昔からあって、永遠に愛されるものじゃないですか。僕も作る人間としてああいうものが少しでも作れたら……それはすごい難しいことだなとは思っていますけれど。
ちなみに今、和菓子をメインでですね、和菓子の質感ですね。作ってるんです。(笑)


――釉薬ですか?


そう。和菓子屋さんで和菓子をいろいろ見てて和菓子の質感もなんか素敵でいいなと思ってまして、釉薬ざっと見てた時に和菓子できるんちゃうかなと思って。「和菓子作って」っていう話から始めて。(笑) 例えば大納言のあずきとか、そういう和菓子の特徴的なカラーも美しいですし、質感も柔らかいですし。「おいしそうな食器」、やりたいなと。柚子とか、羊羹的な質感とか、表面がモチっとしたタイプの和菓子とか。独特の風合いとか色合いとかあるんで、釉薬的におもしろいんじゃないかというようなのをちょっとチョイスして「できない?」つって。(笑)


――わー、たのしみ!






今後更なる挑戦をしていく4TH-MARKET、そのプロダクトにこれからも要注目です。



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そして。
アレゴリーホームツールズ川崎アゼリア店にて、
引き続き4TH-MARKET企画展を開催中です。
インタビューに出てきた新商品、
ポルカドットシリーズも勢ぞろい!

3月3日(日)までの期間限定です。
ぜひぜひ、足を運んでみてください!



 

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4TH-MARKETをめぐる旅 2019 【1】
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アレゴリー開店当初から取り扱いさせていただいてる、かれこれ10年のお付き合いになる「4TH-MARKET」。日本における土鍋生産量の80%以上を占める萬古焼の産地、三重県四日市市で生まれた陶磁器ブランドです。この4TH-MARKETの魅力を深く知るべく、そして皆様にお伝えするべく、プロデュースを務めていらっしゃる春日さんにお話を伺って来ました。インタビュー前編。







日常で簡単にできる料理


器の紹介記事などで紹介されているものは、おしゃれだけれど手の込んだお料理が多くて、真似するにも少しハードルが高かったりしますよね。おしゃれだけれどどなたでも簡単に試していただけるお料理をご提案いただきました。







ロティグリルキャセロール S


まずは新しいやつを。


――新商品ですね。


これはオーブン料理メインなんですけど、オーブンて慣れてないとなんとなく敷居が高いというか。僕はデザインを担当させてもらって食に携わってきて、オーブン料理ってものすごく簡単やと。ヘルシーでおいしいですしちゃんとした料理ができつつ簡単なので、オーブン料理を世間に広めたいなと。あと四日市の萬古焼は耐熱陶器が強いのでその特性も生かせますし。


で、これはですね、元ネタが…(パックを取り出す)

 
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――えー!


スーパーに夕方に行くとタイムセールで安くなってたりするじゃないですか。刺身でもちろん食べていただいてもおいしいですけど、こうやって盛り付けていただければ骨もないですし、食べやすい形にもなってますし、料理にするのに現実的にすごくいいんじゃないかなって。ここに入ってる大葉を使ってみたり、ネギも入ってたり。ここに、プラスアルファ(の調味料)を何にするかっていうだけでだいぶ味が変わる。例えば旅行先でお土産に買うけどあまり使わなかったりするもの…


――うんうん。(笑)(一同、深くうなずく)


こういうのって元のクオリティが高いですから、ちょっとかけるとお店の味のようにおいしくなるっていう。(笑) ちゃんとした料理が、ただ並べてかけてピッってやるだけなんで、インスタント。

 
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鶏モモ肉なんかは安いですから、プチトマトと、これはドライフルーツのプルーンなんですけど、甘みと酸味が出ますので、肉にちょっと香りが付いたり食べやすくなっておいしくなります。あとはこれにオリーブオイルと、さっきと同じように味付けを加える。これも同じように乗っけるだけ、何をチョイスするかだけ。ぜひ一度試していただけたらなと。

 
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――いい匂いしてきました…

 
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(完成!)


――いただきます…おいしい!


元が刺身ですから若干レア気味でも大丈夫ですし。かけるものの種類によって、例えばカレーパウダーかけてみてもいいですし、すごく簡単なので日常的に有意義なアイテムじゃないかと。


――魚食べたくても魚グリル洗うのめんどくさくてなかなか使わないんですよね。


そう。あと骨が嫌だって言う方もいますけど(刺身なら)ないですから。鰯なんかもおすすめです。骨を気にせずそのまま食べちゃえますから。

 
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これはですね、トマトとかの、ちょっと汁気が出てきて甘みもあって。かけながら食べていただけるとおいしいです。ここにフェンネルとかハーブ類をパッと乗っけといてもおいしい。


――プルーンというのが斬新!


プルーンは抑えめで入れてますけど、もっとたくさん入れるとソースに甘みが広がって、お肉が甘酸っぱい感じになってすごくおいしい。


――ドライフルーツだけ焼いておやつに、とかもいいかもしれない。メープルとかかけて。


いいと思います。いろいろ発想していったりとか、やってて案外簡単だし楽しいし、実験的なんで次これやってみようかなとか、っていう楽しみが。オーブンとか全然難しいことじゃなくて、電子レンジよりちょっと時間がかかるだけっていうことが伝わるといいかなって。細かいことやってる時間がなくても、パッパッパッと、あるものを、残った野菜とかそんなんでも、切って入れとくだけなんで。オーブンは素晴らしいですね。(笑)

 
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(焼きたてをいただく弊社K藤とA部の図)


トマトはかなり熱いのでお気をつけください。(笑)







スタックカップ


これはですね、更に日常的なパターンでございまして。スタックカップの使い道のひとつ。

 
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この中にチキンラーメンミニとうずらのたまご。小腹がすいた時にちょうどいいサイズです。


――ほんとにぴったりサイズ!完璧!


チキンラーメンのためにあるかのような。(笑)

 
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――かわいい。(笑)







ノーチェ 8inch耐熱シチュー


この器は僕イチオシなんですが、日常で結構使えますので。
これ。最近評判でおいしいですから。

 
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これは電子レンジであたためていただいてもいいんですが、これも耐熱陶器ですので…
(ビーフシチューとハンバーグをIN)

 
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煮込みハンバーグにする。(笑) で、ここに好きな方はチーズを入れてみたりとか、アレンジもできるので。


――この器、すごい便利ですよね。私も自宅で使っていて、すごい使いやすいです。


サイズもちょうどカレー食べるのにもいいですし、シチューを食べるのにもいいですし、なんでもちょどいいサイズです。で、耐熱なのでこういうこともできますし。ラザニアとかグラタンとかオーブン系もいいですし、サラダとか、器としても使えます。簡単で、便利で、日常的でありながら、食器としての楽しさと、お料理の楽しさがプラスできればいいなと思ってます。


――もうひと回り大きいサイズの9inchプレートも元々あったじゃないですか。あれとの違いというか、小さいサイズを作ったのは?


こっちの方がオーブン寄りで、9inchの方が直火寄りなイメージ、だったんですね。こっちはややボウル感があって、9inchはややプレートっぽくて。耐熱なので直火で使えるように何かできないかなと。9inchは炒め物をしながら器にできるというのが最初の設定で。簡易的なリゾットとか、そういうのもできるので、イメージはそっち側だったんですね。ただボウルって何かといろんな形に使えますので、もう一種類くらい選択肢としてあってもいいんじゃないかと思って。


――直火が使えるのがいいっていう方もすごく多くて。電子レンジ持ってないっていう方もお客様でいらっしゃって。さっきの鶏肉のレシピも、直火でもいいかもしれないですね。


あるものでお店並みにおいしいものにしよう、しかも全然めんどくさくないですっていうのを、アピールしていきたいなと。







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前編はここまで。
次回後編は、釉薬と新商品の裏話。
おたのしみに!

そして。
只今アレゴリーホームツールズ川崎アゼリア店では、
4TH-MARKET企画展を開催中です。

普段お取り扱いのない商品を、
多数ご用意しております。

気になっていた商品を実際に触ってみれるチャンスかも?

期間は3月3日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしております!


 

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窯元見学の旅 後編

 
窯元見学の旅ブログも
いよいよ最終回になりました。

まだご覧になってない方はぜひ

窯元ブログの旅 前編
窯元ブログの旅 中編

も合わせてご覧下さいね。
最後なので今回は盛りだくさんでお届け。


南景さんを後にして向かった先は


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いつもお世話になっている4th-marketの事務所!

事務所の中は窓から光がたくさん入る素敵な空間でした。



はじめまして〜
と緊張な面持ちで立ち話をする女性スタッフたちと
(とっても素敵な雰囲気の4thスタッフの水谷さん(中央)と河村さん(左))


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顔なじみでリラックスモードの代表3名

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これからお邪魔する三鈴陶器代表(右)と山口陶器代表(左)も事務所に集合。


事務所の中にはうつわたちが素敵にディスプレイされていました。
アレゴリーとはまた違った見え方でとても新鮮!
特にこの和陶器たち・・・

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アレゴリーでは濃い色合いの木製棚に置いているのですごくさわやか〜
こんな明るい色のテーブルにもまた合いますねーーー



そしてまたまたお茶を頂きました。もちろんこちらも4thのカップ


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ソーサーとセット販売のプラートのカップですが
普段使うならこんな風にカップだけでの使用でも十分素敵。


プラートシリーズをオンラインでチェック






しばしの歓談を楽しんで向かった先は三鈴陶器さん

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鈴のロゴがむちゃくちゃかわいい。どらやき差し入れしたくなるかわいさ。
あんなに快晴だったのになんだか曇ってきましたねー


三鈴さんの窯では主に土鍋が作られています。

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外にも乾燥中の鍋たちがずらり。



竹政さんの窯元で見せてもらった機械が、実際に動いていて大興奮!

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興奮しすぎてぶれました。
ちょうど手元が隠れて説明が難しいのですが
ケーブルがびょんびょん出ている部分が下にグーンと下がって
すごい速さで土が鍋の形になっています。


そして出来上がったのがこれ

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まだ水分があるのでつやつやしていてきれい。
ここからゆっくり乾燥させていきます。




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これはちょうど代表の熊本さんがカセロラ鍋の製作の難しさを語っているところ。
ツートンカラーの見た目がかわいらしいカセロラですが完成に至るまではとても大変だったそうです。

佐藤さん寝ちゃった・・・?
わけではなく、真剣にメモをとっている様子。


カセロラ鍋をオンラインショップでチェック




ふと横を見ると土鍋がずらり

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凄い量です。
4th-marketブランド以外にもたくさんの土鍋を作っている三鈴さん。

そういえば先日買い物してたら「三鈴窯の土鍋」と書いてあって一気にそのお店に親近感が。
皆さんも気付かないうちに三鈴さんの土鍋を見かけているかもしれません。


この間に釉薬を掛けている様子などを見せてもらったんですが
ちょっと室内が暗かったため撮影できず…
実際にはもっと色々な工程を見せて頂きました。


なんとか窯は撮影成功。
三鈴さんのうつわはトンネル窯という窯で焼成しています。

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扉がないのがなんだか不思議。炎が少し見えますねー!

扉があるものは扉を開ける→中に入れる→焼きあがったらまた扉を開けて出す
に対し、こちらは入口と出口が違うトンネルのような構造になっています。
この角度からだどわからないけど実はすーーーーーごく長いのです。
まさにトンネル。
出口へ向けてゆっくりゆっくり進めて焼いていきます。



窯元の外に出たら4thのダンボール発見。

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ダンボールもかわいい4th-market。
設立日がひっそり記載されているのもなんだか素敵。
来年で10周年!



三鈴さんの窯元はとにかく土鍋だらけで圧巻でした。
先に回った2つの窯元ともまた全然違う雰囲気だったので
窯元ごとに製造工程が結構違うことを改めて知ることができてとても勉強になりました。
三鈴陶器さん、ありがとうございました!



さて4つ目の窯に到着する頃にはもうすっかり夕方に。

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最後は山口陶器さんだったのですが、時間も遅かったので窯元見学は叶わず。
スティルクやプラートなどの人気商品を作られているのでぜひまた機会があれば見せて頂きたい!

代わりに事務所で代表の山口さんがたくさんの質問に答えてくれました。
今後のビジョンも熱く語って頂き販売する側のわたしたちも頑張らないと!と活が。

丁寧な製作過程と愛着を持って作られている背景がある製品たち、
もっともっとたくさんの方に手にしてもらいたいなって思えました。
山口陶器さん、ありがとうございました!




さてこれで4th-marketを巡る旅はおしまい。
でも最後にもう1ヵ所だけ、お世話になっている四日市の問屋さんにお邪魔しました。
もう真っ暗になってしまい外観が撮れず残念。


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ギャラリーにもなっているそうで色んなうつわがずらり。
見たことない商品がたくさん!


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絶妙なバランスでぎゅうぎゅうにうつわが並んでいます。
(平気で棚の上のものをさわる店主と落ちないかはらはらしてる佐藤さん。)
建物がレトロで面白い!小屋の中みたいです。



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みんなで気に入ったものを見つけて、何点かアレゴリーで取り扱うことに。

営業が終了している時間なのに快く見せて頂きありがとうございました!



さてこれでいよいよ本当に窯元を巡る旅はおしまい。
とってもとってもとっても良いお勉強になりました。
窯元で得た知識をどんどんお客様に還元していけるよう頑張ります。



最後の最後におまけ写真を何枚か。


◎南景さんでずらりと並ぶ急須の中に、長塚さんが面白いものを発見。

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すっっっごく小さな急須!


しかも、ちゃんと

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使えるように穴が開いてるーーーー
こんな小さなものでも作れるんですねえ。。


問屋さんではまたもや長塚さんがすごいのを発見

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鍋が大きすぎるーーーーー

お相撲さんたちが食べるのに作られたそう。
す、すごい。。。



◎四日市といえばB級グルメのトンテキが有名なのをご存知でしょうか。
 お昼はもちろんトンテキー♪

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きゃべつすごーーーーーいーーー
このキャベツの量がトンテキのスタンダードなのかは謎ですが
初トンテキすっごく美味しかったです。
しょっぱいのかと思ったら全然そんなことなくてぺろりでした。



◎旅に出たらお土産はつきものです。

というわけで長塚さんはずっと食べたがっていた「伊勢うどん」を購入。
プレスかとうさんにも是非にとお土産にしていたあれです。
写真を送ってくれましたー◎

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スタック鍋で食べるおうどん、いいですね。おいしそう♪



◎わたしとさとうさんはなぜか静岡のサービスエリアでかわいすぎる最中を購入。
 
 サービスエリアって色んなものが売ってて買わなきゃ〜って気になってくるからこわい。

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大きな落花生!

なぜ落花生なのかぜんぜんわかりませんが(名産なの?)
思わずお皿に乗せたくなるかわいさ。
おとり皿にもデザート皿にもなるローリエのプレートとマグカップで。



さてさてこれで本当におしまい。


この窯元を巡ったブログを見て、4th-marketのうつわについて
少しでも興味を持って頂ければいいなと思います。
3回に渡る長文にお付き合い頂きありがとうございました!

また新商品ブログでお会いしましょう〜


小林



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窯元見学の旅 中編

お待たせしました!
今日は窯元見学の旅 前編の続きです。
まだ読んで無い方はぜひ前編からお読み下さいね。


2つ目にお邪魔した窯元は
急須を中心に作られている南景製陶園さん

事務所に入るなり急須たちがずらり!

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茶器だらけの光景は圧巻です。



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南景さんが作られている4th-marketの製品たちも素敵に飾られていました。
急須以外にもペレンやぺルナシリーズなどを作られています。


そして早速中へ!



急須がたーーーくさん。
ものすごい数です。


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皆さん黙々と作業をされています。
こちらは前編で作業されていた方と同様に
パーツをひとつひとつ丁寧に組み合わせ中。


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こちらの方は釉薬をスプレーガンで急須に吹きかけています。
形や仕上がりのデザインによっていこうやって吹きかけたり、
釉薬がたっぷり入った右下の黄色いバケツなどに直接うつわを浸したりと
色々な施釉方法があります。


そうそう急須はちょっと特殊な作り方をするそうで、
なんと本体に蓋を乗せた状態で焼くことがあるそうです。

前編でも少しお話した通り
2回焼くうちの、1回目の素焼きでは器同士はくっつきませんが
釉薬を掛けた状態で焼く2回目の本焼成では
器同士がくっついてしまうため少しずつ離して焼くのが普通です。


本体と蓋がくっついたままの急須はどうやって離すの?
と思ったら代表の荒木さん(顔出しNG)が実演してくれました!


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1丸で囲んだ部分に見える、どうみても硬そうな工具を取り出しました
2何をするのかと思ったら…結構思いっきり叩いた!すごい音してる!
3え?え?と動揺している間にぱかっと
4開きましたー


叩いて開くことにもびっくりでしたけど
何よりあんな思いっきり叩いても割れないことにすごく驚きました。

とは言っても職人さんの技ですから真似してはだめですよ…!
割れますよ!


実演してくれたすぐ隣には4thの製品がたくさん。


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中にはこんなメモも。
焼き上がったものは少しずつ釉薬の色の濃度や質感が違いますが
こうやってなるべく近いものに合わせて出荷されているんですね。


ちなみにぺルナはこちら。


オンラインショップでぺルナをチェック






こちらはチャノキ

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チャノキといえば、南景さんオリジナルの本体と網が一体化しているのが特徴です。
その名もベンリー急須。
名前の通りいちいち外して洗う手間もなくとっても便利!


オンラインショップでチャノキをチェック





最後に、網をはめこむところ見る?とおっしゃって頂けたので
もちろん、見たいです!と、見せて頂きました。


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1 丸く並んでいるのが網たちです。急須のサイズによって網のサイズも変わります。
2 この網をこうしてぐいぐいと〜
3 と、言ってる間にもうはめ込まれてる!
4 一瞬で完成〜!

チャノキは特にはめ込みやすいそうで本当に一瞬の作業でした。
急須によってははめ込みにくいものもあるそう。




事務所に戻り、お茶を入れていただきほっと一息。


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(あ、顔出ちゃった)

二煎目も美味しいと評判のベンリー急須で、味の違いを楽しみました。
お茶に詳しくないわたしでも明らかに一煎目とは味が違うのがわかりましたよ。
本当に美味しい〜



とっても癒されたところで、そろそろお時間。

南景さんの窯元では、最初に見学した竹政さんとは
また違った製造過程を見せて頂き驚きや感心がたくさんありました。
南景製陶園さん、ありがとうございました!



さて次回は4th-marketの事務所や次の窯元見学の様子をお伝えしたいと思います。
おたのしみに〜!


小林




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窯元見学の旅 前編

 
先日、アレゴリー本店でたくさんお取扱いのある
4th-marketブランドのうつわを作っている
三重県四日市の窯元へお邪魔してきました!

窯元には初めて伺ったのですが、驚きと感動の連続で
それまで製造工程は話で聞いていたもののいまいち理解しきれなかった部分の
答え合わせのような旅になりました。

4th-marketの製品は三重県にある4つの窯で焼かれているのですが
1日で全部まわってきましたよー!


裏日誌でも出発に触れていましたが
夜に到着し、スタートしたのは次の日の午前9時

快晴の中まずお邪魔した先は

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趣のある事務所が素敵な竹政製陶さん

中で少し竹政さんの歴史や四日市の焼き物の変遷などを伺い
ついに窯へ案内していただきました。




左から竹政代表の竹内さん、アレゴリー代表、スタッフの佐藤さん、長塚さん

私はブログの為に写真係を任され若干のプレッシャー。


入るとすぐにまだ焼く前のうつわがずらり。
型から抜いたものを乾燥させている最中でした。

これは何かわかります?

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正解は人気のミルヒシリーズ。
上がソーサー、下がプレートですね。


オンラインショップでミルヒシリーズをチェック



ちょうどプレートを型から抜くところを見せて頂きました!


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1の丸で囲ったところにミルヒランチプレートの型が縦に12個並んでいます。
この型に液状の土を流し込み、しばらく固まるのを待ちます。

ある程度固まったら1つずつ型から外していきます。
2で職人さんが左手に持っているのが1の型の1つ分。

3,4で手際よく型から外しています!早い!





ミルヒではないですが、型から抜きたてのものを触らせて頂きました。

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恐る恐る持つ長塚さん。
そっと持つ分には形が変わらない位に固まっているけどまだ湿り気があります。



先に進むと優しい光の中、女性の職人さんたちが並んで作業中。

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なんと絵になる光景でしょう。


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乾燥中の陶磁器もずらり。



さらに先に進むと
タコの口みたいなものが

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こちらは木柄のハンドルが人気なリコッタミルクパンです。



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陶磁器はどうしてもひとつひとつの仕上がりサイズにわずかな違いがでますが
それに合わせて木柄の部分を削って調整して取り付けているという
なんとも時間のかかる工程のお話を楽しげにしてくれている竹内さん。

かわいいだけじゃなくて、手間暇もかかっている木柄シリーズなのでした。


新商品も見つけましたよー

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リエットシリーズがたくさん


オンラインショップでリエットシリーズをチェック



こちらでは同じく新作のアクアコッタ鍋のハンドルを取り付け中でした。

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先ほど女性3人がならんで作業していた風景も
同じ様にパーツを取り付けているところでした。
こうやってひとつずつ手作業で取り付けられていたんですね。


オンラインショップでアクアコッタをチェック



まだまだ進みます
窯元の中はとーーーっても広く
たくさんの陶磁器が完成を待って棚の中で眠っています。


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シャトル窯を見せてもらいました

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通常焼き物は1回目の素焼き、2回目の本焼成と2回焼いて完成するのですが
こちらは1回目の素焼きが焼きあがり、窯の中で冷却中のところです。

本焼成の時は釉薬をかける為焼くもの同士が重なっているとくっついてしまいますが
素焼きのこんなにぎゅうぎゅうに入れていいものだそう。


こちらではこれから焼くために丁度火をつけていました。
こんな大きなバーナーで点火しています。


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こちらは2回目の本焼成の窯

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2という数字が書いてあるのが窯です。

焼き終わって冷まし中のうつわをまじまじと眺める代表2人。

あれ・・・佐藤さん寝ちゃった?


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よかった、起きてた。
すごいバランスで積み上げられてます。
ちょっとぶつけたら全部崩れそう。。

長塚さんは聞いた話を一言も漏らすまいとすごい勢いでメモ中。
わたしはまったくメモをとってないので、今度見せてもらおう。


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焼き上がった中に、半磁器のスープスプーンを発見。
こんな風に吊るして焼くんですね。
だから上に穴が開いているのかーと、納得。



そんな感じで1つ目の竹政さんの見学が終了。

最後に素敵なポストカードを頂きました。

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昔実際に使われていた煙突で、今はもう使えないですが
窯のシンボルとしてまだ残してあるそうです。

わたしたちも煙突を見せてもらいましたが写真に収まらない程大きかった!
レンガ造りって素敵ですよねー



一番最初にお邪魔し、一番じっくり製造工程を教えていただいた竹政さん。
説明がとてもわかりやすく、勉強になることだらけでした。
本当にありがとうございました!



随分長くなりましたので、あと何回かに分けて書いていこうと思います。
次回は急須を作っている窯へお邪魔した時のリポートです。
お楽しみに〜!


小林




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